2023年07月22日

今、心の中の一番大切なもの…。



合氣道を習いにきている子どもの中に、いつも心の中にある子どもがいます。
何故なのか…私の長男は七歳のときに、事故で亡くしました…。たぶんその面影とだぶったのでしょう…。
昭和30年後半から40年代…高度経済成長に中、仕事しごと中心で、おお!モウレツというコマーシャルがテレビでいつも流れていた時代。自治体も同じでした。子どもに接する時間が少なかったのは事実です。「即樹善童子位」彼に付けられた戒名です。思い出すと今も涙が溢れます…。

Kさん、小学二年生の時から合氣道を習い始めました。今、四年生。突出の高熱、腹痛、下痢…病院で治療中です。真面目で合氣道に対する思いが素晴らしいのです。学ぶということは、まなぶということは、まねぶ、まねぶ…まなぶとなったんだよ、だから頭で考えないで、まねをしなさい。心身統一合氣道は自分をつくること、じんかくをつくることだよ…。受け身、膝行、つま先立ち、統一体、姿勢・視線・間合い。氣・リズム・大きい…など操体感覚を反復…基本技・通常技。三級までの実力…を持っています。

心配です、とてもとても心配です。しかし、如何にもできないのが悔しいのです。Kさんとのメールでのやりとりでしか出来ないふがいなさ…。

本人には「必ず治る、という強い「氣」出すこと」。「絶対負けない!という強い想いを持つこと」。と私がついている大丈夫だよ、というメールを。
そして、お母さんには、「不安な顔をしないで、大丈夫!!お母さんがついているから必ず治る…」とささやき続けてください。
更に、病気は医者が全てなおすのではありません。本人の生きようとする強い氣力…と家族の強烈な想いと愛が子どもを守るのです…その意味では、母親の役割は重大かつ重要なのです。母親が病氣を治すと言っても過言ではありません。強い姿勢でいてください。すべて人類は、母親から誕生したのですから…と申し上げました。

私は人生83年間において、劇症肝炎・脳梗塞・大動脈解離B型と三度にわたる大病を乗り越えてきました。その氣力の元は、自らの幸せとともに他の人の幸せを望むために、今、生かされている。そのためには何が何でも死ぬわけにはいかない!! 四無量心・利他の心、この強烈な想いが生きながらえてきた源なのです。
治ったら、おいしいものを食べに行こうね…。そしてまた、あいきどうを一緒にしようね…と約束をしました。

posted by 弘心 at 17:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年07月05日

今日の言葉



「運命を好転するには、全て悪く悪く考えないことである。いいことだけを絶え間なく心に描くことだ」。

以前にも書いた。医学博士の池見酉次郎先生が「バイオフィードバック」という本を出された。その本の中に次ぎのような記述がある。「がん細胞を酸素で包んでしまうと癌細胞が増殖しなくなり、消えてしまう結果も見られた…」という内容のものである。先生はその時、人間の持つ自然治癒力に関心を持たれ呼吸の力を感じられた…。
その後先生は心療内科を創設された。次に先生自身が体験されることになる。
先生は手術の激務、依頼原稿の遅延などで精神的に追い詰められ大量の吐血。レントゲンで調べた結果、手術が必要と判明。不安と焦燥…その時学生時代、神経衰弱にかかったとき、森田療法で治療したことを思い出された。どうせここまできたら仕方のないことと割り切って、逆のことを考えることにした。
生まれて今日までの楽しいことだけを一つ一つ思い浮かべてそのイメージを大きく拡げてみた。毎日毎日そのことを繰り返した。手術の日、弟子たちがやってきて「念のためにもう一度レントゲンを撮らせてください」
やがてレントゲン写真を手にした弟子か困惑した表情でやってきた。
「先生、異常がないのですが…」結局、健全であることが判明。手術することなく退院。まさに「例外的治療」。
病理学的は、主として死体の解剖処理をして考察を進めている。死体はあくまで死体であって物でしかない。
その死体にある内臓の疾患した部分を切って捨てるしかない。したがって今まで胃潰瘍で来た患者さんにはすべて手術をして患部の切除をしたものだ。切除すれば疾患部分はない。無いからもう治りましたと言って、患者さんたちは退院していった。
しかし、本当に治癒したといえるのだろうか、単に悪い部分を切って捨てただけではないか。いうなれば一種の対処療法で、決して原因に対する根本治療とはいえない。先生は改めて過去に退院していかれた患者のカルテを調べてみた。驚いたことにかなりの人たちが、三年から五年後に再び同じ胃潰瘍になっていたという事実がわかった。
生きている人間。患者の体は病んでいるとはいえ、紛れもなく生きているのだ。そして生きている心の持ちようによっては、人間はより健康にいきようとする霊妙な力が働いていることを忘れてはならない。あれほど吐血した自分の胃潰瘍が治ったのは、自分の心の持ち方ひとつだったという事実に、改めて感動をしたという。
身体が健康であっても、心が消極的否定的不健全であれば、やがて身体は健康を失っていく。しかし、心が積極的肯定的健全であれば、身体は健康をとり戻すことになる。
そして心身が健康であり健全であれば、運命も好転すると信じてよい。
あとは未練を残さない。振り返らない。前を向いて、上を向いて機能性を信じ自分に出来ることは何か、そこから新しい希望が生まれる。
「私は生きている」生きている以上は、生きている限り、生き生きと考える方が自然ではないか。


私は今まで、こんな思いで生き抜いてきた……。これからも……。
posted by 弘心 at 17:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする