今回の訪台におきましては、お世話になりました。
心から厚く御礼申しあげます。
特に新しい人との交流は、心身統一合氣道会にとって大変有意義でした。
合氣武術は、武田惣角(大東流柔術)から植芝盛平(後に合氣道と命名)、そして藤平光一(心身統一合氣道を創設)に真の合氣道として伝承されました。今、世界から注目されています。
私は台湾へ11年間(訪台22回)参りました。この目的は、只、心身統一合氣道の技だけを伝えるのではなく、心身統一道と共に、心身統一合氣道の理念は「争わざるの理」であります。
そしてその目的は、「自らの人格を造る」ことにあります。
そのことを技を通じて伝えるために台湾へ参っております。
更には、今から12年前に、台湾の長老の方からはじめて「日本精神」という言葉を聞きました。その時は大変驚きました。
明治28年に台湾は「清」から日本渡されました。日本による統治が始まりました。
そして、児玉源太郎・後藤新平・新渡戸稲造らによって日本と同じ教育が実施されました。
このことは上から目線ではなく、植民地としてではなく同等の扱いがなされました…。
しかし、良い事ばかりでは無かったも事実です。
例として、終戦後、日本が台湾から引き上げる時、台湾の人達は次の言葉を吐きました「犬が去って、豚が来た…」と。
台湾へは「教育勅語」を中心とした教育がなされました。
親を大切に、兄弟仲良く、年上を敬い、物を大切に、自分のことより他の人のことを重んじる…など慈・悲・喜・捨、即ち地四無量心を大事にした教育でありました。
このことは昔の日本人が大切にしていた「利他の心」であります。
今の日本人には、このような教育は長い間為されませんでした。その結果が今の日本の精神状況です。哀しいことです。
昔の日本人の精神的支えであった「日本精神」…。このことを今の台湾の若い方に
心身統一道・心身統一合氣道を通じて改めて伝えるために、私は毎年台湾へ伺うのです。
少しずつ心身統一道・心身統一合氣道の理解者が増えて参りました。喜ばしいことです。
感謝の氣持ちで一杯です。
今後ともご指導ご鞭撻のほど宜しくお願い申し上げます。又、次回お会い出来ますこと楽しみにしております。奥山弘邇拝
2019年03月21日
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