国際通貨基金(IMF)が「世界恐慌以来」の経済危機というコロナ禍である。因みに1665年のペスト流行したロンドンの記録には、「人々は耐え難い混乱と苦悩のあまり身をも手余し、わめき散らし……狂気した人々が街をはしりまわる光景は、悲惨きわめた」と記されている。しかし、ニュートンは、ペスト禍で閉鎖された大学から故郷にもどり、閉鎖された一年半の時間に思索をかさねて万有引力の発見に繋がったのである。この機会をマイナスと捉えずプラスの発想で考えることが必要であろう。
社会全体の問題して捉えることも必要だが、社会の原単位は、一家庭の集合体と考える時、さらに家庭は一人一人の人間により構成されているとすれば、一人一人の問題として考えなければならない。今、新型コロナウイルス禍で家庭に籠らなければならない現実を直視する時、社会に向けての一人一人の発想が重要視されなければならない。今の時代はその手段はある。「個人から、自宅からの発想」は世界を変えるのではないか…。様々なネットワークの手段を通じて、一家庭から世界の国々の家庭との情報交流が、政治・経済・文化などに新しい息吹を与え、新な文明を芽吹かせることを期待したい。
【関連する記事】