「部下が、一生懸命仕事に務めていたなら、上の者はよく励まし、誉めてやることだ。ときには妥当性を欠く場合があって、もしばらくは様子をながめていて、機会を見て徐々に諭してやるがよい。決して頭ごなしに押さえつけてはならない。押さえつけると、意欲を失って、萎縮し、それ以後は真心を尽くさなくなってしまう。」
この言葉は、安岡正篤先生から学んだ。先生は佐藤一斎先生が書かれた「言志四録」から教示頂いた。
余談であるが、俳優の高倉健の自伝に「あなたに誉められたくて」(林泉舍)という本があったが、彼は母親褒められたくてこれまで頑張ってきたことを告白している。
人は誰でも誰かに「褒められるため」生きているのである。
そのようなことが分からない、理解できない一部の方が存在する…。
自分の思い道理にならないと、相手に罵詈雑言を浴びせる指導者…。
悲しいことである。