四十年ちかく指導をさせていただくと、実に良く、その人の内面が見えてくる。
最近特に、高齢者の中で、一定の段階から上達しない傾向が見られる。何故なのか‥。
結論から言えば。心に壁が出来ているのである。指導する側から言えば、その人の技は実に見事にその人の心のあり方、持ち方に左右される。
即ち、「心が體を動かす」ことを、いかに理解しているか、である。
私は、その人の上達の段階にしたがって、説明の仕方を変えている。
つまり、技などの説明については、同じことを喋っているように見える。しかし、少し異なった内容なのである。
指導者としては、いかに分かってもらうことが出来るかを常に考えている。
実は、この微妙なことが理解されていない。「又、同じことを言っている‥」と聞き流してしまう。或いは、判つてはいるが何故か體がその通りになっていない‥。
「心が體を動かす」という言葉を、呪文のように何時も唱えなさい。
と説明している。
まず、自らの心を素直にすることにある。白紙にすることである。
そして、総てをまず下腹に包蔵する。
心に入れることなのである。
一番大切なことは、常に、どうすれば上達するのか、どのように考えれば‥、どのようにすれば‥、との想いを持つことである。
前にも書いた「啐啄同機」が重要なのである。
2007年09月07日
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